(2)渡米後の生活の立ち上げ。
1. SSN(Social Security Number)
近くのSocial Security Office で申請する。
他の多くのの手続きでSSNを書く欄があるので、できるだけ早く欲しい。(「申請中」で良い場合も、取れてから知らせろ、ということになり、面倒くさい。二度手間になると、アメリカでは誰かがミスをするか、休暇を取っている場合が多い)。
SSNは郵送してもらうが、その封筒が住居証明として使える(自動車免許取得の時)。
私は勤め先に送ってもらったので、あまり良くなかった。
10日程で届いた。
J-1 ビザで来た人は、まず問題なく貰える。
SSNが貰えるかどうかは、Officeによっても違うし、係員によっても違うらしい。
貰えなかった場合は、出直して来て違う係員と交渉したり、自動車免許取得に必要であると主張したりすると、貰えることもあるらしい。
2. 銀行口座を開く。
普通預金(Saving)と小切手用の口座(Checking)をひらく。
この時SSNが無かったり、アメリカでの収入が無かったりすると、
係員が難色を示すらしい。
その場合は、日本での預金を示したりすると開けることもあるらしい。
同時にクレジットカードを申し込む。
3. レンタカーを借りる。
車を所有するまで、結局レンタカーを借りないと生活が立ち上げられない。
現地でレンタカーを借りたら、とても高かった($450/week)。
保険が高いからである。
出発前に日本でAvisなどの大手に申し込むと半額程度らしい。
交渉したら、車の置いてある所まで送り迎えしてくれたが、
NASA/GSFCがこの会社(Enterprise)のお得意さんだからか?
-> Enterprise は、pickup が売りらしい。
4. アパートを探す。
レストラン・雑貨店・地下鉄の駅などに、アパートに関する冊子がよくおいてある。
メリーランドでは1 bed roomのアパートが$600-800程度。
私は$450/month でtownhouse (長屋みたいなの)を、
たまたま見つけたアメリカ人とシェア。
安全面から、1階や地下鉄の駅の近くは避けられるようである。
5. 現地の自動車免許を取得する。
国際免許ではあかんの?とよく聞かれるが、どうもだめである。
現地の免許証はIDとして使われ、免許証を持っていない人の存在が想定されていない。
免許はMVA(DMV という州もあるらしい)というところで申請するが、
様々な書類・準備が必要であり、できることから済ましたい。
とりあえずMVAに行って、免許取得の手引きと・何が居住証明に使えるかのリスト・
アルコール講習の開催場所のリスト、をもらうとどうか。
筆記試験は簡単だが、少しは(特に英語を)勉強しないと通らないと思う。
過去問はメリーランドのMVAには置いてないが、知人が持っていることがある(浅野さんどうも)。
メリーランドでは、引っ越して来て1月以内に免許を取らないといけないはずだが、MVAで数人に聞いても、そんなことは聞いたことない、と言われて良く分からない。
アメリカに来て最初にへこむのが、MVA の係員の態度の悪さによる場合が多いようだ。日本でもたいがいだもんね。
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a. アルコール講習。
メリーランドでは、アルコール講習、というのを受けなければならない。
これは3時間程度のもので、自動車学校などで行われている。
私の近所では、どうも週一回土曜日の午前に行われるようである。
SSN取得前にも受講できるらしいので、早めに受けたらどうか。
多分授業は聞き取れないが、座っていれば修了証書をくれる。
(アメリカでは少し飲んでも、法的には許される。大阪で免許を更新した時、アメリカは飲酒運転の基準が甘いので事故が多い、と聞いた)。
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b. 申請/居住証明。
身長・体重の計算について、1 foot = 12 inches = 30.48 cm , 1 pound = 0.4536 kg
免許証自体が居住証明だが、それを取得するために居住証明が2つ以上必要である。
MVAで貰った、「居住証明に使えるものリスト」には、私の持っているものは無かった。
困って、とりあえず、引っ越し業者と知人からの手紙を見せたら、他にはないか、と言われたので、レンタカーの領収書を見せたら通った。(どれもリストには載っていない)。
公的機関からの手紙などが証明となるようである。
居住証明が無い場合は、アメリカに長く住んでいる知人を連れてきて
サインしてもらわないといけない。
- c. 筆記試験。
落ちると、二回目は翌日にも受けることができるが、三回目は一週間待たなければいけない。
筆記試験に合格すると、仮免許扱いとなり、ベテランドライバーが一緒に乗っていれば、車を運転できることになる。
従って、アメリカ人は、普通、実技試験には誰かに付き添ってきてもらうが、
私は国際免許を持ってきたのでその必要は無かった。
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d. 実技試験。
私の場合は路上試験は無かった。多分メリーランドでは無いのだろう。
MVA内で、parallel parking ・切り返し・バックで直進などのごく簡単な技能のみ。
特に試験管が黒人英語だと、指示がさっぱり聞き取れないという人が多い。
他人の技能試験を観察して手順を覚えておくと良い。
自分の車(私の場合はレンタカー)で試験を受けるので、
小さくてパワステ・オートマの車が良い。
この時にアルコール講義終了証明が必要。
6. 車の購入。
アメリカでは中古車の相場が高いので、新車を買うのも悪くない。
小型車(Compact car)は日本車の独壇場で、
特にHonda Civic の人気が高いようである(新車だと$13000 くらい)。
Nissan Sentra は日産サニーのことらしい。
新車・中古車の相場については、書籍が沢山でている。
私はNASA内部のemail-listを通じて、個人から中古車(93 Honda Civic DX $4200)を購入した。
ワシントンポストなどで見つける手もあるが、英語・自動車に詳しい人向き。
個人から車を購入する場合は、MVAから用紙を貰い、購入価格について売りてのサインが必要。ないと、MVAが相場の価格を(大抵高めに)算出するので、5%の税金を取られるとき高くつく。
問題は保険で、私は最初$2000/year であり、かなり高い。
最初は3月とか半年とかだけ入るとよいようである。
30歳以上の人だと、$500 程安いようである。
また、日本で車に乗っていた人は、無事故証明を持っていくと安くなることもある。
車をローンで購入するために、強制保険に加えてComplihensive, Collisionにも
入ることが必要であるとローン会社に言われた。
保険に入るためには車のtitle(権利書)が必要だと保険会社に言われた。